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黒ねこ劇場
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今日、わたしは、本を一冊、洗濯してしまいました。
洗濯機の中はたいっへんなことになっていました。 鳥肌が立ちました。 iPodを洗濯した事もありました。 iPodは当然ダメになりましたが、イヤホンやカバーは 見違えるほどきれいになりましたので、 うちのアルカリ洗剤ってやっぱり汗汚れには強いんだわ〜、と、 再確認する、気持ちの余裕がそのときはありました。 だけど、本を一冊洗濯すると、 他の洗濯物がほんとうにたいっへんなことになってしまいます。 紺色のポロシャツが真っ白でした。紺色のパンツも真っ白でした。 誰かのポッケにうっかり入っていたちり紙の仕業で、ってことは、 よくあるけれど、規模が違います。 だって一冊だから。 洗濯機の中のあまりに悲惨な状況に耐えきれず、 わたしは思わず逃げ出しました。 電車に飛び乗り、こういうときはバーゲンだと思ったのだけれど、 特別にいいことなんてなく、帰りは電車がとまっちゃったりして 長い時間街に拘束され、なかなか帰ってこられず、疲れました。 帰ってきてからお風呂場に残された洗濯物を、いちまいいちまい払いました。 少し乾いた紙が、大量に空気中に舞いあがり、視界がくもり、 息が出来ず、窒息しそうになりました。 この状況、小さい時の夏に経験した有珠山の噴火、 一瞬で空が真っ暗になり、火山灰が大量に降ってきたときの事を思い出し、 おそろしくなりました。 無惨にバラバラにされてしまった本の復讐かもしれません、 怒りの本の火山灰は、わたしの顔や手足や服などに、 しつこくしつこくへばりついてきました。 全身が痒くなったので、半狂乱、必死になって払いました。 そのとき、紙の一枚一枚に、バラバラになってしまった文章の 一文字一文字がはっきりと見えました。 だってそれはちり紙ではなく本なんだもの。 あぁ反省…。 お風呂場に、床一面、山のように降り積もった本の火山灰は 厚さ数㌢にもなっており、踏んでみるとふかふかでした。 もう二度とこんなことがないよう、細心の注意をはらって洗濯にのぞみたい。 わたしは洗濯が苦手だけれど、 気を入れて、これからはやるつもり。 ちなみにその本は伊丹十三の「女たちよ!」でした。 まだ半身浴2回分程度しか読んでません。 装丁も伊丹十三氏が手がけたそうで、すごいなぁと、思いながら読んでいたのに、 特殊加工されたカバーの絵は水に強いのか少し残されていたけれど、 そしてさすがに本の背中の部分だけは固いので残ってましたが、 長さ数㌢の棒になってましたが、魔法のスティックみたいになってましたが、 あとは引きちぎられて粉々でした。 本当に疲れたです。 by queroneco | 2009-07-07 23:26
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