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焦った最終日のあれこれについて記しておこうと思います。
宿泊したホテルの向かいに、とてもいい感じのセイロ屋さんがありました。 店の前を通る度、気になってしかたがありません。 だいぶ前に焦がしてしまって以来、うちにはちょうどセイロがないし、 ヘルシーフードが流行の昨今、あれこれ蒸さないでどうすんだって話です。 しかもそのセイロ屋さんのセイロは、ショーウィンドーで見る限り とっても丈夫そう、本場で買えるなんてステキじゃない! ぜひともセイロは買わなくてはならないなって、早々に決意したのです。 最終日、10時20分にホテルにお迎えのバスが来るまでの間、 同じ部屋だったiさんとわたしは、 まずは近くにあったスーパーで食材やら雑貨やらを買い、 それから念願のセイロ屋さんに行きました。 生きものの気配が全くないので、あぁもしかするとお店の人、留守なのかな、 留守だったら買えないなぁ、、なんて一瞬心配したのだけど、 よく見たら、おじいさんがひとり、とても静かに机の前にすわっていました。 「ニーハオ」といっても微動だにしないおじいさんを わたしは早々に諦め、机の上にあったメジャーを勝手に拝借し、 寸法を測りはじめました。うちの中華鍋は27㌢、 それよりも一まわり小さいものを買わなくてはならないからです。 うずたかく積まれたセイロの間をぬって、サイズの合う物をえらんだのだけれど、 どうしても蓋だけ、見つかりませんでした。 あれれ?おかしいな、蓋がないなぁ、、、 すると一瞬、店内のエネルギーバランスが変わる気配がしました。 おじいさんが突然ゆっくりと動き出したのです。 そして数ミリ単位の小刻みなすり足で、 スススススと音を立て、随分長い時間をかけて蒸篭の壁の間を通り、 ひときわうず高く盛られた、蒸篭の山の前でぴたっと止まりました。 自分の蒸篭を手に、わたしも後に続きました。 すると、もうほんとに、あとちょっとで止まりそうなくらいの スローな動きで、わたしのセイロの上に、 蓋をのせてくれたではありませんか! おじいさん、わたしがセイロの蓋を探してる事、 気づいてくれたんだ〜、 わぁうれしい、ありがとう! だけど大きさがまったくちが〜うッ!!! おじいさんは気づかないかもしれないけれど、 正直10㌢くらい全然ちがう! そしてもう一回、同じようにゆっくりと蓋を乗せてくれたのだけど、 それも明らかに違う大きさだったので、 これ以上おじいさんの体力を消耗させてもいけないし、 マッハで探すように自分に号令、無事に蓋を見つけだすことができたのです。 おじいちゃんに何かあっては大変です、 大事にいたらなくて本当によかったです。 それから麺棒らしき棒も売っていたので、iさんと一緒に買う事にしました。 細くて長さも短く、使いやすそうです。 しかし念のためそれが何のための棒なのか、確認しておこうと思いました。 ジェスチャーで生地を伸ばすフリをしてみたのだけど、おじいさんは無反応。 そうだった、こういう時は筆談だった。 おじいさんの机の上のノートに、小龍包の絵を描いてみました。 しかしやはり無反応、 次は餃子の絵を描いてみました。 それでもやっぱり無反応、、、う〜ん…、ま、いっか!と、諦めかけたその時、 おじいさんの口から小さく「パオ」と聞こえたのです! たしかに言いました、パオです! パオって「包」のことだよね!小龍包の包だよね! やりました、これは麺棒で間違いありません! よかった〜。 でも念のため、そのときにちょうど偶然入って来たご近所のおばさまにも ジェスチャーで確認してみたら、こちらからもパオとの声を頂戴しました。 もう絶対に麺棒に間違い有りません。 買う事に決めました。 おじいさんに「シェイシェイ」といい、セイロ屋さんを後にしました。 あぁ、本当にいいお買い物ができました。 その後、街の普通のお茶屋さんを発見したので、 そこでiさんは茶壷を数種類、あと、ひょうたんでできた茶こしを買い、 10時ちょっと前にホテルに戻る事ができました。 結構ギリギリ、いいお買い物ができたね〜、なんて浮かれていたら、 気づいてしまったのですッ!ワタシ、、セイロ、モッテナイ! しまった、お茶屋さんで忘れて来たッ! 荷造りもまだなのに、大変ですッ! 全速力で走りましたッ。 せっかく買ったおじいちゃんのセイロです!忘れる訳にはいきませんッ! 大きい道路を、長い長い横断歩道を息も絶え絶えに渡り切り、 数百メートル先のお茶屋さんまで全速力で走りました。 吹き出す汗を手で拭い、ようやくお茶屋さんのある通りまでたどり着いたら、 店先でわたしを待っていたのか、 心配したおかあさんが立っているのが見えました。 私に気づいた瞬間、セイロをもって駆け寄ってくれ、 どうやら「本当によかった」と言ってくれているみたい、 泣きそうな顔で、手を合わせてくださっています。 わたし、こんな風に誰かに合掌されたのは初めてです。 心配をかけてしまったのだなって思いました。 ごめんなさいって思います。 でもセイロ、発見してよかったです。 ずーっと寒かった台湾なのに、この日は25度もあり、 ホテルに着いたらなにもかもが汗でぐちゃぐちゃでした。 おおいそぎで着替え、買ったセイロをトランクに入れてみたら、 買い付けのため、大荷物になってしまったiさんの荷物を預かる予定だったのに、 自分の荷物だけでパンパンになってしまったのです! しかし今回わたしは、iさんの荷物を預かるために、 ヨーロッパに行くときみたいな大きいトランクでわざわざやって来たのです、 それなのになにも預からないなんて、今後の友情を考えてもありえませんッ! 「iさん、なんか入るかもしれないからッ!」 「じ、じゃあコレッ!ゆりちゃん、これお願いッ!」 とにかく2人で大慌て、 預かった、その小さい布の固まりを私のトランクに入れてみたら 全く蓋がしまらなくなってしまった! iさんもわたしもさらに焦り、 iさんがトランクにのってなんとか蓋をしめようとしてくれたけど、 全くしまりません! ダメです、 友情の印としてもどうしても預かりたかったそれを、 ごめんと言って速やかにお返しし、 そうしたらなんとかぎりぎりトランクが閉まってくれたのです。。。。 日本に着くまで二度と開けられないくらいに、 びっくり箱もまっつぁおなくらいに、パンパンな感じで。。。 そうしてギリギリ、集合時間にも間に合う事ができたのです。 iさんにはちっとも協力できなくて申し訳なかったけれど、 でももろもろ、間に合ってよかったです。 ところがです。 その後、さらにちょっとした事件がわたしたちの身に起こったのです。 『ラさん(仮名)ロストバゲージ事件』 大爆笑だったその事件について、 果たしてわたしは書き切る事ができるのか、、、 書けたら書きます。 おわり。
by queroneco
| 2010-04-27 14:33
| たび
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